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2014.04
22 |
Category : UTAU技術ハウツー系
連呼式CVVC音源ってなに?!
これを読んでない方はこちらを先にお読みいただけると幸いです。 では実際に連呼式の作り方を説明します。 【①メロディを選ぶ】 普通の録音をするときのように全部が4分音符ならよいのですが、fransingの派生として連呼式で録音する場合、メロディを選ばなくてはいけません。 ■連呼式に向いたメロディの選び方 ・安定して長い音符がある(またはテンポがおそい) ・一つのメロディで幅広い音程をカバーしている 短すぎる音符は使えない可能性が高いです。(TMBOX) 原音にビブラートが入った音や、癖がつきすぎた音も周波数表が破綻したり、合成結果が芳しくない可能性が高いです。 まだ未検証の部分なので、責任は取れません。 母音を連続音にする場合前の音その音の2音階に渡って音を切り出さなくてはいけないので、母音喚起点音源でも問題になった周波数表の破綻のことも考えると、±8キー以内の音階推移をしているメロディがいいんじゃないかなと思います。 (±8の範囲でなければいけないのはメロディ全体ではなく、前後の音でいきなり±8キー動くと危ないということです。) 周波数表が生成できない場合、母音結合でくっつけることになると思います。(単独音扱い) 童謡はMIDIが配布されていることが多く、ガイドBGMが作りやすいです。メロディが激しく推移したりすることがないので連呼式向きが多いです。 自分の録音したい音素がUTAUで正常に合成されるかどうか、事前にfransingを使って実験してからの方が怪我しなくてすむと思います。 一つのメロディで幅広い音程に関して言えば楽をするためのものなので、2つ3つメロディを録って音源にするとき合成すればいいと思います。 ダブった音階の音は後々音素を選ぶときにあれば便利ですが、よほど発音が違わなければなくてもいいですし、ナンバリングするにしても、音素別に名づけるにしても扱いがめんどくさいです。 原音設定の手間もありますし・・・。 音階がダブらず、長い音符が広範囲にわたってあるメロディを探すのは骨なのでガイドBGMごと作曲してしまうのも手でしょう。 ショットガン・ラヴァーズ冒頭 ![]() 平面説サビ ![]() 自分の好きな曲でこの法則に当てはまるような場所が探せたらいいんじゃないかなと思います。 音階がかぶっているところだったり、近い音階があるメロディの短い音符には目をつぶってもいいと思います。 このきまりに当てはまらない場合でも、全部の音素を連呼式で録ろうとせずに、拡張音源として「その曲のその部分の歌いまわしだけが欲しい!」という場合にも連呼式が有効です。 その部分だけ連呼式の歌詞にして、切り出し、拡張音源として配布してもよいとおもいます。(こぶし、裏返り、地声と裏声の切り替わりなど) 【②ガイドBGM】 ガイドBGMは原曲の録音したい部分を切り取ってしまってよいでしょう。 テンポやキーを変えてもいいと思います。(劣化は免れませんが・・・) 連呼式は周波数表を綺麗に作るために、配布するときにfransingのように音をばらばらにします。 なので曲の著作権とかは一応クリア・・・なのではないだろうかと推測します。(詳しい方助言くださるとうれしいです。) 作者の方に確認がとれれば一番よいとおもいます。 録音にはOREMOが便利です。独自のガイドBGMを使う場合でもOREMO付属のkoredeというツールで簡単に設定ができます。 ![]() ![]() 原曲の使いたいメロディの周辺を切り取ります。前後に1小節分くらいの余白を残しておくといいです。ブレスや語尾息も含めて録音できるのと、休憩の場所を少し残しておかないと連続収録がきついからです。 ガイドBGMの始まりや終わりが小節区切りではないと録音してて気持ち悪い感じがするので、波形が海苔でもがんばって拍の先頭を見つけて切り取ったほうがいいです。 DAWが使えるのであれば、BPMを合わせれば小節ごとに簡単に切り取れます。 殴打を使うならshiftを押しながら再生キーを押すとループ再生が出来るので、ループしたときに綺麗にループするような場所を探すとベター。 やるのであればここでキーを動かしたりテンポを変えたりして加工しておきます。 切り取っただけではガイドBGMとして使えません。 どの範囲で録音をするのかなどの設定をしなければなりません。設定にはOREMOのguideBGMフォルダにある「korede」をつかいます。 ![]() ![]() 編集しなくてはいけないのは2の赤い範囲と3の青い範囲です。 波形の下にある目盛りを見ながら、赤い範囲は「録音したい範囲」、青い範囲は「声を出している範囲」に設定します。 青いほうは適当でいいですけど、赤い範囲は先頭のブレスを録音するなら声が出てるところよりも前の方まで、語尾息まで録音するなら取れる範囲まで後ろに伸ばして設定しましょう。 緑の範囲が前後ですごく少ないと、録音停止をしようとrボタンを押しているにも関わらず録音範囲だと思われ録音停止が受け付けてもらえずあたふたすることになるので注意です。 ------------------------------------------- 次回 連呼式CVVC音源の作り方② 「連呼式音源の録音方法」 連呼式CVVC音源の作り方① 「メロディの選び方とガイドBGM」 連呼式CVVC音源の作り方② 「連呼式音源の録音方法」 連呼式CVVC音源の作り方③ 「分別」 連呼式CVVC音源の作り方④ 「切り分け」 連呼式CVVC音源の作り方⑤ 「原音設定~完成」 連呼式CVVC音源が歌っているものまとめ スポンサーサイト
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Comment
管理人のみ閲覧できます
07:50
編集
Re: ガイドBGMについて
18:14
ゆ鳥
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編集
> こちらの記事にてご紹介されております平面説サビを使用したガイドBGMを配布して頂く事はできませんでしょうか…?
> ぜひ、使用させて頂きたいです。
> よろしくお願いします。
返信が遅くなり申し訳ありません。
こちらのガイドBGMは原曲をそのまま利用しているため、配布はできかねます。
利用したいということでしたら、やり方に沿ってご自身で作成してみてください。
やりかたがわかれば、ほかの曲でもできるようになるので幅が広がると思いますよ。